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お祭り



商店街のお祭り 8月8日 晴れ


今日は××商店街の夏祭りの日、ちーといっしょに行った。

シャッターを閉めた店舗の前にずらりと並んだ出店。

商店街はお祭りに来た人たちで混雑していた。

ぼくはちーの手を強く掴んでゆっくり通りを歩く。

ちーはひょこひょこ歩きながら出店を見ている。


ちーは赤い金魚の模様の白い浴衣に下駄を履いている。

くりくりしたちーの瞳が楽しそう。

出店のちゃうちんの明かりが反射して煌いた。


ぼくたちはかき氷を食べた。

ちーはいちご、ぼくはブルーハワイ。

お互いの氷を一口だけ交換した。

色付けされた氷がちーの小さな口の中に入っていく。

その様はぼくの心をなぜかざわつかせた。


かき氷を食べ終わると、ちーと手をつないで再び通りを歩く。

ちーの歩き方が違っているのに気がついた。

慣れない下駄に足が痛んでいるんだ。

ぼくはちーを背中におぶさった。

背中にあるちーの体の温みが、ぼくの胸の中にも移ってくる。


ふわりととても温かい。


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よ店 8がつ8にち はれ


近くのしょう店がいのおまつり。

夕方に、ひろにいちゃんといっしょに行く。

わたしはあかいきんぎょのもようのゆかたをきた。

げたをはいたあしのゆびがきつい。

しょう店がいは、すごいにぎわい。

よ店のならぶしょう店がいは、いつもとちがう。

よるも近くあたりがほのぐらくなってるせいもあるのか、

目にはいるちょうちんや店の明かりが、きらきらまぶしい。


ひろにいちゃんとかき氷をたべた。

わたしはイチゴあじ、おにいちゃんはブルー・ハワイあじのシロップ。

ちがうシロップの氷なので、一口ずつわけっこした。

たべさせてもらったブルー・ハワイあじもあまくておいしい。


店をまわっているうちに、あしのゆびのいたみがひどくなった。

ひろにいちゃんはわたしが「いたい」というまえに、

せ中におんぶしてくれた。

おにいちゃんのせなかから見るで店の明かりは、

ゆらゆらゆれてきれい。


家のまえでひろにいちゃんとばいばいする。

せんめんじょに行って手をあらった。

かがみを見ると、くちびるがまっかのわたしのかおがある。

したをだすとそこもまっか。

イチゴのシロップの色がうつってた。


だったらひろにいちゃんの方は、ブルーハワイの色になってるのかな。

わたしはかがみを見ながら、ふふっとわらった。





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