お祭り 商店街のお祭り 8月8日 晴れ 今日は××商店街の夏祭りの日、ちーといっしょに行った。 シャッターを閉めた店舗の前にずらりと並んだ出店。 商店街はお祭りに来た人たちで混雑していた。 ぼくはちーの手を強く掴んでゆっくり通りを歩く。 ちーはひょこひょこ歩きながら出店を見ている。 ちーは赤い金魚の模様の白い浴衣に下駄を履いている。 くりくりしたちーの瞳が楽しそう。 出店のちゃうちんの明かりが反射して煌いた。 ぼくたちはかき氷を食べた。 ちーはいちご、ぼくはブルーハワイ。 お互いの氷を一口だけ交換した。 色付けされた氷がちーの小さな口の中に入っていく。 その様はぼくの心をなぜかざわつかせた。 かき氷を食べ終わると、ちーと手をつないで再び通りを歩く。 ちーの歩き方が違っているのに気がついた。 慣れない下駄に足が痛んでいるんだ。 ぼくはちーを背中におぶさった。 背中にあるちーの体の温みが、ぼくの胸の中にも移ってくる。 ふわりととても温かい。 ***************************************************************** よ店 8がつ8にち はれ 近くのしょう店がいのおまつり。 夕方に、ひろにいちゃんといっしょに行く。 わたしはあかいきんぎょのもようのゆかたをきた。 げたをはいたあしのゆびがきつい。 しょう店がいは、すごいにぎわい。 よ店のならぶしょう店がいは、いつもとちがう。 よるも近くあたりがほのぐらくなってるせいもあるのか、 目にはいるちょうちんや店の明かりが、きらきらまぶしい。 ひろにいちゃんとかき氷をたべた。 わたしはイチゴあじ、おにいちゃんはブルー・ハワイあじのシロップ。 ちがうシロップの氷なので、一口ずつわけっこした。 たべさせてもらったブルー・ハワイあじもあまくておいしい。 店をまわっているうちに、あしのゆびのいたみがひどくなった。 ひろにいちゃんはわたしが「いたい」というまえに、 せ中におんぶしてくれた。 おにいちゃんのせなかから見るで店の明かりは、 ゆらゆらゆれてきれい。 家のまえでひろにいちゃんとばいばいする。 せんめんじょに行って手をあらった。 かがみを見ると、くちびるがまっかのわたしのかおがある。 したをだすとそこもまっか。 イチゴのシロップの色がうつってた。 だったらひろにいちゃんの方は、ブルーハワイの色になってるのかな。 わたしはかがみを見ながら、ふふっとわらった。 |